1940年代にミニッツメイド社の一ブランドとしてアメリカで発売されたHI-C。
それから30年以上の歳月が流れ、その間、ミニッツメイド社がコカ・コーラ社に買収されるなどの紆余曲折を経ながら、1973年日本での発売にこぎつけたHI-C。当初はオレンジのみの発売で、翌年、満を持して登場したHI-Cアップル。
余談ですがHI-C日本発売の前年1972年に東京都三鷹市で産声をあげたひとつの小さな命。目に入れても痛くないとはまさにこの子のために作られた言葉ではないかと言わしめたほどに愛くるしい笑顔が人々の心を癒したベイビー・・・・後の私。
果汁50%で発売されるや、瞬く間にヒット商品となったHI-C。
その後1976年に果汁分を10%に落とし、より清涼感を増して飲みやすくしたHI-Cエード缶(オレンジ・グレープ)が発売される。これにより従来のHI-Cは果汁本来の味わいを楽しむ高級路線、HI-Cエードは清涼感を楽しむ大衆路線といった住み分けができる。そして1980年にHI-CエードはHI-Cサンフィルに改称され、1リットルサイズのリターナブル瓶製品なども発売され好評を得る。なお、当初はこれら果汁入り缶飲料を生産できる設備はサツキコカ・コーラキャンニング、富士コカ・コーラボトリング海老名工場、山陽コカ・コーラボトリング本郷工場などにしかなかったため、当該の工場で生産された製品が全国に出荷された。
1990年になるとこの仕切りがなくなり、全製品がHI-Cに一本化されることとなった。この変更でオレンジ・アップルは果汁20%、その他製品は果汁10%となる。またこの時期には果汁100%のHI-C100シリーズも発売される。1996年にミニッツメイドの100%果汁のジュースが出回ったことやライバル社伊藤園から伊藤由奈のCM出演でも知られるビタミンフルーツシリーズの100%果汁の飲料が自販機やコンビニや食料品店に出回った為、HI-C100シリーズの姿が消えていってしまった。
その後はパッケージを何回かリニューアルして販売されるものの、HI-Cブランドを用いた新機軸の飲料の乱発→すぐに終売が続き、それに伴うように自販機や食料品店から急激に従来のオレンジやアップル味のHI-Cまでも消えていってしまった。そして1999年に新ブランドの果汁入り清涼飲料のQooが発売され、HI-Cは飲食店向け200ミリリットル瓶入り製品とカップベンダー用製品(現在はこれも多くがQooに置き換わっている)のみとなり日本市場での役目を終えることとなった。
なお、その後2006年に1985年~1988年のデザインを用いたHI-Cの復刻版(マンダリンオレンジ、アップル)が限定販売されたことがある。
と、前置きが長くなりましたが以上のことから推測する限り、画像の空き缶は1973~1990の間に製造され、飲まれた後に投棄された可能性が高いということが推理されます。
それを2010年の年の瀬も迫った本日12月19日午前11:00ごろガウラクラフトの青芳さんが房総トレイルで清掃活動中に私の目の前で拾い上げる。
私がまだHIHIをしながら涎をたらしてウンコをオムツにもらしているとき、すでに人気者だった2年後輩のHI-Cアップルと長い年月を経ての再会・・・・運命を感じずにはいられません。
とはまったく思いませんでしたが、懐かしい感じがしてちょっと嬉しかったです。と同時に出来心のポイ捨てが長い長い年月を経ても消え去ることなく自然に爪あとを残すんだなと、あらためて思いました。
と言うか缶捨てるな!
あと、野グソの後は葉っぱで覆え!
なんてことを考えながら、楽しい時間を過ごしました。エロ本拾えたし。
ちなみに隣のコーラの缶は私が拾ったものです。ちょっと調べたんですけど年式の特定には至りませんでした。
どうです。楽しそうでしょ。
次回は未定とのことですが、定期的に開催されてます。詳細はこちらで告知されますのでお時間がある方や、空き缶、エロ本に興味のある方は是非お誘い合わせの上参加してみてはいかがでしょうか。
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自分も別の場所で掃除をしておりましたが
お宝は拾えなかったです。(笑)
コーラの缶ですが、こちらのようですね。
http://www.jti.co.jp/Culture/museum/tokubetu/eventMar04/02_01.html
60年代、私たちより年上です。すばらしい!